2024年5月15日の「ブルーモーメント」第4話は、雲田彩ちゃんの地元・千葉県が舞台!
そこで台風より先に竜巻が発生するようなのですが、それを引き起こす原因として聞き慣れない言葉が。
ハルカンこと山Pの口から発せられた「ミニスーパーセル」という言葉、ご存じですか?
「今から1時間後、ミニスーパーセルによる竜巻が起こる可能性が高い」と。
さくっと簡単にご説明!
※番組内では、スーパーセルより、竜巻、つむじ風という描かれ方でしたね。
「スーパーセル」とは?
超巨大積乱雲とも呼ばれる、大きな大きな積乱雲の塊。(英語では、supercell)
しかも、水平型に横に広がる円盤のような雲が回転するという!
持続時間も数時間と長い!(通常の積乱雲は30分~1時間前後)
これが、雹(ひょう)、落雷、大雨、強い竜巻などの激しい気象現象を引き起こす、非常に危険な雲。
大気の状態が不安定で、風が吹くときに発生しやすいようです。(夏などに多いようです)
雲の幅は数十~100km、高さは15kmに及ぶこともあるとか。
【スーパーセルの詳しい解説や発生の仕組み等は以下などをご参照ください】
参考:「スーパーセル」wiki
参考:教育出版の「気象ずかん」の「スーパーセル」の説明(子供向けで簡単)
参考:ALSOKのコラム「ゲリラ豪雨の原因のひとつ、超巨大積乱雲「スーパーセル」とは?」
「ミニスーパーセル」とスーパーセルの違いは?
通常のスーパーセルより小規模(高さが低い等)のものを「ミニスーパーセル(小型)」と呼ぶそうです。
(日本では、高さが5~7km程度のものがミニスーパーセルと呼ばれることが多いようです)
日本でも発生するの?
日本では、2017年8月22日には愛知県で発生した「スーパーセル」が有名かと!
その規模、直径10km以上とも言われるスーパーセルで、これにより約7000回もの雷が発生。
激しい雷雨、雷が鳴り止まず、火災も起き、工場や住宅など全焼してしまったところも。
まるで映画の中のような話で、現実にはあり得ないことのようにも思われるのですが、
スーパーセルは、条件が整えば世界中どこでも発生し得るものなのだそうです。
他、過去には、愛知県豊橋市(1999年)、北海道佐呂間町(2006年)、
茨城県つくば市(2012年)などで発生した竜巻もスーパーセルによるものであったと言われているとか。
スーパーセルは、年々発生する回数が増えているとも言われているそうです。
今年も夏が来て、台風シーズンがやってきます。
果たして、ドラマの中で、「ミニスーパーセル」はどのように描かれるのでしょうか。
今後の防災の観点からも、しっかりと見ておきたいと思います!
【愛知県のスーパーセルについては以下等を参照】
参考:Yahoo記事「「スーパーセル」の正体 災害から身を守るには」
参考:東海テレビ気象予報士・吉田ジョージさんの「スーパーセル」解説
★「ミニスーパーセル」の詳しい解説については、第4話終了後に、
「ブルーモーメント」公式サイトの「気象解説」コーナーにおいても公開されるものと思われます。
こちらは、原作本およびドラマの気象監修者・荒木健太郎さん(あらけんさん)による解説です。
Link: 「気象監修・荒木健太郎先生の気象解説!」ブルーモーメント公式サイトより