共通テスト「英語リスニング」分析06~[第5問]の傾向・対策・コツ

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こちらは、日々、受験英語に携わる管理人が、精魂込めて受験生にお届けする、

共通テスト関連記事です。

 

今回は、難問と言われる、共通テスト英語リスニング試験第5問

傾向・対策・解法のコツなどをお届けします!

 

この長い英文には、段落ごとに大きな特徴が隠れています。見えていますか?

この構造問いのクセをつかむことで、ぐっと第5問に向かいやすくなると思いますよ!

過去問を解きつつ、ぜひ一緒にこの大きな構造を把握して、第5問を攻略していきましょう!

 

第1問~4問までの記事は、下記をご参照ください。

Link 「共通テスト「英語リスニング」分析04~[第1問-第3問]の傾向・対策・コツ

Link 「共通テスト「英語リスニング」分析05~[第4問]の傾向・対策・コツ

 

「共通テスト」の英語リスニング試験関連の全記事一覧はこちらに!

(使用単語分析や、過去問傾向・対策・解法のコツなど、続々とアップ中です)

 

※この記事の分析の対象は、令和3年度実施の2回分の共通テスト・リスニング試験となります。

 

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「第5問」を分析!傾向、対策、解法のコツを解説!

 

第5問は、時事問題関連の英文を聞いて、空欄に当てはめたり、一致する英文を選ぶ問題。

放送英文とワークシート・選択肢の英文の間には、「つまり?」の言い換え表現が満載。

 

ただ、今回は、単なる「つまり?」の一致問題ではなく、

長い講義をぎゅっと簡潔にまとめ上げる要約力が求められている問題です。

要点や対立する点などをワークシート形式にまとめていく力です。

 

大学で講義を聞きながら、自分のノートに要点をぎゅっとまとめていく気持ちで聞いてみてください!

 

★内容について

第5問は、時事問題に関心を持つことの大切さが分かる問題ですね。

 

1月16日の第1日程の方は、国連の組織(SDSN:持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)が

発表している「世界幸福度報告」に関する内容。

これは、今、何かと耳にする 「持続可能な開発目標 (SDGs)」と関連するものと把握できそうですよ。

この時事問題の知識があれば、英文に出てくる「sustainable development」も理解しやすいはず。

ちなみに、「United Nations」「Scandinavian countries」「OECD」などの語句も、

説明などなく当たり前のように出てきます。

一般教養として知っておきたい時事関連の語句ですね。

 

1月30日の第2日程の方は、「カーボンニュートラル」「脱炭素」という

こちらも世界的な時事テーマに関連しています。

温室効果ガス削減に関する国際的な枠組み「国連気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)」で

合意された「パリ協定」の目標実現に向けて、脱炭素化への取り組みがなされている時事問題ですね。

CO2」をはじめ、「greenhouse gas」「carbon」「biomass」「oxygen」などなど、

できれば知っておきたい語句が満載です。(「oxygen」は発音にも注意!)

 

いずれも大変ホットな時事問題。テレビCMなどでも聞いたことのある言葉では?

時事問題に関心を持ち、大まかにでも知っておくことで、

第5問の理解がぐっとアップするように思いますよ!

 

★試験時間について

準備時間(60秒ほど)–> 英文放送(2分30~40秒ほど) –>

問27-32の解答時間(60秒強) –> 続きの英文放送(短文) –> 問33の解答時間(25秒ほど)

 

★放送英文(問27-32)の構造(段落別に)

第1日程も、第2日程も、「What is ~?」で始まり、これが英文全体のメインテーマと分かります。

この第1段落は、このテーマに関する導入部分。(–>ここが問27に直結)

第2段落では、何らかの具体的な対立軸をめぐる話題へと話が展開することに。(–>問28-31に直結)

第3段落では、もう一度メインテーマに戻り、その主題に対する主張・結論がなされます。

(–>この第3段落が問32に直結。問33にも関連)

 

★英文とワークシートはどう関連しているか?

英文の第1段落が、ワークシートの問27を含む上の半分の個所に対応し、

第2段落の内容が、問28-31を含む表の部分(ワークシートの下半分)に対応していますね。

 

ワークシートの上半分の内容は、放送英文の第1段落の内容を簡潔にまとめたもの。

(出てくる語句が同じとは限らず、対応する同義語表現でまとめられている形です)

音声を聞きながら、ワークシートの上から下へと流れを追っていくことで、

放送の内容を把握していけると思いますよ。

図などを見ながら聞くことで、感覚的に内容もつかみやすいかもしれません。

 

ワークシートの下半分(表)は、第2段落をメインに展開される2つの対立軸の相違点を整理したもの。

これも簡潔に相違点をまとめる力が試されていますね。

ここにある4つの空欄に、6つの選択肢から適するものを入れることになりますが、

空欄28-31が入る項目を見ると、What(物)Where(場所) かを選ぶものであったり、

Area(エリア)Period(期間) を選ぶものであることが分かります。

つまり、6つの選択肢の語句が、どちら側の要素に入ることになるか事前に予測をつけることが可能に。

(What と Where の項目であれば、場所関連の語句に選択肢を振り分けておけますね)

 

しかも、第1日程、第2日程の試験を見ると、これが綺麗に選択肢1~3と、4~6とに分かれる形です。

これは変わる可能性もあるかもしれませんので、何とも言えませんが、

とにかく、事前の準備時間に、表の横にでも、入る可能性のある選択肢を

それぞれの行の横あたりにメモしておけば、聞きながらもチェックすることができるかと。

(聞きながら6つの選択肢の中から探し出すのは大変な作業だと思いますが、

3つの中から選ぶのでしたら、ぐっと負担が軽くなると思いますので)

 

★内容一致問題について (問32と問33)

問32は、最初の放送英文の第3段落の結論・主張部分に関連した問い。

問33は、講義の続きグラフ内容に関連した問いということになります。

正解の選択肢の英文は、放送英文そのままの表現ではなく、「つまり?」と思考転換が必要ですので、

講義の結論・主張の方向性をしっかりと聞き取る必要があると思います。

 

以上、第5問の大まかな傾向構造をお届けしました。

こんな風におおよその全体像を把握して、頭を整理して音声と向き合えるきっかけになると良いのですが!

 

以下で、1月16日30日日程別にもう少し詳しく内容を見ていきますね!

(お持ちの過去問集などのプラスアルファの解説としてご使用いただけたら嬉しいです)

 

第1日程(1月16日分)より

 

まず、放送英文の構造を、もう一度ざっとおさらいします。

 

一文目の「What is happiness?」で、「happiness(幸福感)」が

この講義の主題になることがあらためて分かります。

 

続く「Can we be happy and promote sustainable development?」も大事です!

1文目も2文目もそうですが、こうした文章冒頭に現れる疑問文は、

全体を通しての問題提起と受け取れますね。これらに対して後の話が展開していくことになります。

(ちなみに、happy and promote の「and」の聞き取りもポイントです)

 

つまり、この文章の本題は「幸福感とは?それは持続的な成長・発展との両立が可能か?」

という問いだと分かります。

この問題提起に対して、例として、デンマーク人の幸福感が紹介される流れです。

for examplelike~といった語句は、具体例を示す合図になるので、聞き取りポイントです。

直前の内容がより詳しく説明されるので、リスニングの際の理解の助けにもなると思いますよ。

 

そこからさらに具体的に、デンマーク人にとっての hygge という伝統の話になり、

第2段落で、この hygge をめぐる対立的な解釈が紹介されることに。

(一般的に現在広がっている解釈と本来の意味の対立)

 

そして、第3段落で、あらためて主題に戻ります。

この第3段落で、冒頭の問題提起への答えが明らかになる流れです。

ここでは、デンマーク人が、いかに幸福感と持続的な(経済)成長を両立しているか、

それが一体どのように実現しているのか、そのベースとなる福祉制度を挙げてまとめている形です。

 

問27について

問27は、ワークシートの上半分の中にある空欄ですね。

この部分は、放送英文の第1段落の内容をぎゅっとまとめた内容です。

 

放送英文の内容が、ワークシート上でどのように言い換えられているか一つずつ見ていきますね。

放送を聞くときは、ワークシートの一致する部分を上から順に追っていくと分かりやすいと思いますよ。

 

(が放送英文、がワークシート)

  • World Happiness Report –> World Happiness Report

 

  • … to develop new approaches to economic sustainability for the sake of happiness and well-being –> Purpose: To promote問27  ) happiness and well-being

 

問27の解説

空欄27は、放送英文の3文目に対応している形ですね。

放送英文の内容を「つまり?」でまとめ上げて、正解の選択肢を選ぶ必要があります。

特にここでは、for the sake of~を、supporting~ と簡潔に解釈できるかがカギに。

(一見、2文目に出てくる promote が、空欄27の前のpromoteと同じでつられてしまい、

選択肢1を選びそうになりますが、意味的に beyond~ が当てはまりません。

また、そもそも、ここではまだ 「World Happiness Report」 の話も出てきていませんので注意)

 

  • Scandinavian countries are consistently ranked as the happiest societies on earth

–> Scandinavian countries: Consistently happiest in the world

  • What makes them so happy? –> Why?

 

  • …That kind of environment makes Danish people happy thanks to a tradition called “hygge,”…

–> –> “Hygge” lifestyle in Denmark

 

  • This word became well-known worldwide in 2016…

–> spread around the world in 2016

 

これに続く放送英文 … as an interpretation of ~を聞くと、

ワークシートの下半部表のタイトルInterpretations of Hygge」に一致すると分かります。

これより、放送英文が、ワークシートの下半分に移っていくと判断したいところ。

つまり、第2段落の対立軸をもとにした展開に移るという合図ですね。

 

問28~31について

問28~31は、ワークシートの下半分にある空欄を埋める問題ですね。

つまり、放送英文の第2段落の内容を、こちらも簡潔に整理することになります。

 

第2段落は、第1段落のメインテーマ関連の対立軸について話が展開します。

ここでは、デンマーク人の幸福感の根幹とも言える、hygge という伝統をめぐり、

この一般的に広がったイメージと、本来の hygge の意味との相違点をまとめていく流れです。

 

一般的なイメージと、本来の真のイメージを対比させて、

本来のイメージがいかに一般的なイメージと異なるか、それを強調する手法として、

「Now~. But….」(現状では~だけれども、本来は・・・)や、

Real hygge happens …」、「The main point of hygge is ….」などの表現が使われています。

こうした語句をヒントに、対立軸を聞き分けていけるといいですね。

 

さて、埋めるべき空欄の項目は、WhatWhere かのどちらかです。

すなわち、場所にまつわる語を入れることが分かります。

 

6つの選択肢を見ると、1~3が「」に、4~6が「場所」関連のものと振り分けられそうですね。

あらかじめ、空欄2829What の欄には、選択肢1~3の語句を、

空欄3031 Where の欄には、選択肢4~6の語句をメモしておくと、さっと選べそうですよ。

(6個の中から選ぶより、3つの中から選ぶほうが負担が少ないですよね。時間的にも)

 

ただ、この選択肢の語句は、放送英文とまったく同じ語句であるわけではないので、

ここでも「つまり?」の思考転換をフルに活用して、一致する表現を選ぶことになります。

 

問28:candlelit rooms や cozy bedrooms、hand-knit blankets といった material things を、

goods」(選択肢1)という相称表現(まとめ表現)に思考転換する必要が。

 

問29:to live a life connected with loved ones… などの表現を、

relationships」(選択肢2)としてまとめ上げる必要が。

 

問30:canclelit rooms and cozy bedrooms などから、「indoors」(選択肢5)と解釈することに。

 

問31:Real hygge happens anywhere… などから、「everywhere」(選択肢4)を選ぶことに。

 

問32について

この問32は、講義内容と一致するものを、「つまり?」の思考転換で選ぶ問題。

基本的には、放送英文の第3段落の結論・主張箇所で述べられていることが正解になるかと。

 

ここでぜひ思い出してほしいのが、この第3段落は、第1段落問題提起への最終結論であるという点。

ぜひ、最初の問題提起への答えをここで回収するつもりで、聞いてみてくださいね。

 

この英文では、「幸福感とは何か、それは持続的な発展と両立可能か?」という点がメインテーマでしたね。

 

この問いに、デンマーク人のようなライフスタイルがあることを挙げ、

幸福感と経済的成長が見事に両立されていることを示しています。

具体的には、基本的ニーズが満たされたhygge的な彼らの生活の基盤には、充実した福祉制度があると。

 

この問32では、こうした結論に見合った、大きな視点でまとめられた主張を選ぶ必要があると思います。

 

この第3段落は、どちらかというと、ぐっと集中して聞いて、結論の方向性をしっかりと把握し、

自分の中で主張をとらえた上で、これと同じ方向性の選択肢を選んだ方が良いように思います。

(主張の方向性が見えていれば、他のひっかけの選択肢は消去できるはずですので)

 

ここでは消去法でいけると思うのですが、内容からみても選択肢4に判断できると思います。

デンマーク人の幸福感と経済面での安定(福祉制度が基盤)という両方の意味合いが込められた英文は、

選択肢4のみですね。

 

問33について

ここも問32と同じように、講義全体の流れに一致するものを選ぶという視点が大事です。

つまり、最初の英文の問題提起や最後の結論・主張をふまえて、正解文を選ぶことに。

そこに講義の続きグラフから判断できる面も加えて、総合的に判断することになります。

 

講義の続きを聞くと、やはり最初の講義の主張と同じ流れになっていて(ほぼ言い換え)、

そこに若干の追加情報が加えられている形です。

特に、講義の続きの2文目は、最初の講義の最後の2文の主張部分と重なります。

 

まず、そもそものテーマが幸福感経済的成長共存についてであることを思い出したいところです。

それがデンマーク人を例に挙げて展開されたものでした。

 

正解の選択肢を選ぶには、「つまり?」の思考転換が必要。

正解の選択肢1は、「時間外労働は少ない一方で、生産性を維持している」というもの。

この「時間外労働が少ない」を「つまり?」で思考転換してみてください。(グラフも参照)

 

裏返すと「仕事よりも余暇が多い」ということに。

これを「仕事よりもプライベートに価値を置く meaningful な生活」ととらえると、

この選択肢1は、幸福感経済面両立という、これまた最初の問題提起への答えが浮き上がることに。

全体の大きな主張としてぴったりですね。

 

ただ、放送英文の2文目にある over work にも気を付けたいところ。

overwork と聞き取ってしまうと、「過労」に。

グラフからも分かりますが、ここでの対立軸は、overtime work(時間外労働・残業) と余暇時間ですね。

また、この2文目の英文の主語が People in Denmark なので、

次にくる value は動詞と判断できると良いのですが。

(value は動詞にも名詞にもなるので要注意です)

すると、この後の private life over work の over は、private life と work を対比するための

前置詞(~を超えて)であると理解できるかと。

そもそも、private life overwork では、意味が通りませんね。

 

第2日程(1月30日分)より

 

こちらもまず、放送英文の構造を、もう一度ざっとおさらいです。

 

1文目「OK.」を除いて、こちらも「What is ~?」の流れで始まります。

What is blue carbon?」とありますので、

「ブルーカーボン」がこの講義の中心テーマになってくるであろうことが分かりますね。

 

この講義内容をぎゅっとまとめたワークシートの見出しにも

「ブルーカーボン」とありますので、これが主題だと確信が持てそうですね。

さらに、問題用紙の「状況」にある「生態系保全」という説明からして、

このブルーカーボンにまつわる保全関連の話かと予測がついていれば素晴らしいですね。

 

第1段落は、ブルーカーボンをめぐる導入部分です。

まず、オーガニックカーボンというものがどういったものであるか、

それにはグリーンだけではなく、ブルーカーボンと呼ばれるものもあるという説明が続きます。

 

第2段落では、ブルーカーボンの特徴を説明するために、

この対立要素たるグリーンカーボンの例を挙げつつ、両者の違いを説明していく流れです。

 

最後、第3段落で、あらためて主題たるブルーカーボンをめぐる話題に戻っていく流れ。

現在、ブルーカーボンが抱える問題点が挙げられ、

これに対して「~するべき」という主張・提案がなされる展開です。

 

第1段落の始まりに挙げられた「What is ~?」の主題が、第3段落で戻ってくるはずです。

あくまでもこの「What is ~?」がこの講義の主たるテーマだということを忘れずにおきたいところですね。

 

問27について

問27は、ワークシートの上半分の中にある空欄です。

この部分は、放送英文の第1段落の内容をぎゅっとまとめた内容ですね。

 

おおよそ放送の流れに合わせてワークシートの内容が展開していきますので、

要点だけが書かれているワークシートの内容を、英文があらためて文章で説明してくれている

という気持ちで、流れに合わせて聞いていくと、内容を整理しやすいと思いますよ。

 

空欄27の関連個所を詳しく見ていきますね。

 

(が放送英文、がワークシート)

  • Plants growing on ocean coasts can also take in and store CO2 as organic carbon in biomass and soil ー… 

–> Plants:  ( 問27 ) green or blue carbon

 

ワークシートの要点を見ながら放送を聞いていくと、

主としてグリーンカーボンが土壌に蓄積されていく流れが分かるようになっていますね。

ヒントとしては、放送の11文目に、初めて「plants」という語が出てきます。これを聞き取りたいところ!

ここで、ワークシートの空欄27の前後に目を移し、より一層注意して聞いてみると、

正解選択肢とほぼ内容的に一致する英文が流れてきますよ。

この11文目の英文は、ブルーカーボンに関する説明ですが、also や just like~から

グリーンカーボンにも当てはまることだと分かりますね。

 

植物とCO2、オーガニックカーボン、バイオマス、土壌など、

何がどういう流れになっているのか、一見、頭が混乱しそうになる英文です。

そんなときこそ、このワークシートの図が助けになると思いますよ!

 

CO2がどういった流れでオーガニックカーボンとして土壌まで行き着くのか、

この図であらためて流れを整理できれば、正解選択肢を選べる大きなヒントにもなりそうです。

あきらめずに、ワークシートのまとめ情報も大いに活用できますように!

 

さて、第1段落のはじめでいきなり「ブルーカーボンとは何か?」と問題提起しつつも、

長い導入部分で、なかなかブルーカーボンの話が登場しませんでした。

最後にようやくブルーカーボンという語が登場で、グリーンとブルーの両方が出そろった形です。

 

いよいよ第2段落で、この対立軸にまつわる展開に移るはずと頭を切り替えたいところです。

ワークシートの下半分の内容に目を移していきましょう。

 

問28~31について

問28~31は、ワークシートの下半分にある空欄を埋める問題です。

つまり、放送英文の第2段落の内容を、ここに簡潔に整理することになっているはずです。

 

第2段落は、第1段落のメインテーマ関連の対立軸について話が展開する流れです。

ここでは表を見てすぐに分かるとおり、グリーンカーボンブルーカーボンの対比ですね。

しかも、すでに入っている項目や、空欄に入る選択肢の語句を見ると、比較表現が満載。

これは、英文にも比較表現が登場する可能性大だと予測をつけたいところ。

 

埋めるべき空欄の項目は、AreaPeriod であることが分かります。

それぞれ、カバーするエリアと蓄積期間にまつわる語が入るはずです。

 

6つの選択肢を見ると、ここでも選択肢1~3が「エリア」、

選択肢4~6が「期間」関連のものとグループ分けできそうです。

あらかじめ、表の横に、3つずつ語句を書き込んでおきたいところですね。

 

この講義では、両者の相違を表すのに、やはり比較表現が使われています。

in contrast という対比の目印となる語にも注目したいところです。

この第2段落では、こうした対比表現に敏感に反応できると素晴らしいですね。

 

ただ、やはりこれらの選択肢の語句も、放送英文とまったく同じ表現であるわけではないので、

ここでも「つまり?」の思考転換をフルに活用して、放送英文の内容を簡潔に表す語を選ぶ必要があります。

 

問28・29

Area of coverage」を選ぶ項目です。

英文では、直接 coverage という名詞の形では出てこず、cover という動詞の形になって登場します。

第2段落の2文目に出てくる coveris covered という語がヒントになりますね。

ここの文からグリーン、ブルーそれぞれが覆うエリアについて情報を拾えることに。

ただ、ストレートに「グリーンの方がブルーよりも広い」といった表現ではなく、

less~ than を使った比較表現ですので、大きさの比較が少しややこしく感じそうです。

しかも、ここでは、much less ~ than という表現で、多いのか少ないのか余計にまどわされそう。

くれぐれも less の聞き落としの無いように。(意味が反対になってしまいます)

 

問30・31

Period of storage」を選ぶ項目です。

第2段落の最後の2文がこれに該当しますが、直接、storage という語は出てきません。

最後から2文目にある 「stay there for+期間」 がヒントになり、「つまり?」で思考転換する必要が。

 

ブルーカーボンは何百年もとどまるという表現に対し、

グリーンカーボンの方はいかに簡単に大気中に放出されるかということが、

in contrast という対比表現を用いて説明されていますので、

ここから「つまり?」で思考転換して、「長い・短い」の対比をあてはめていくことに。

 

問32について

この問32は、講義内容と一致するものを、「つまり?」の思考転換で選ぶ問題ですね。

放送英文の第3段落の結論・主張箇所に注目です!

 

それと共に、問題用紙の「状況」に書かれている情報や、

第1段落の「What is ~?」などから分かるこの講義のメインテーマなど、

全体に関わる情報を今一度すべて思い起こして当たりたい問題です。

 

ブルーカーボン」がこの講義の主題でしたね。

講義全体としては「生態系保全」に関わること。

 

この第3段落では、このブルーカーボンの生態系をめぐって、

it is necessary~、must be ~など、「~が重要、~すべき」といった

主張にまつわる表現が繰り返されます。

こうした表現こそ、話し手の主張そのものを指す大事な部分ということになりますね。

 

具体的には第3段落の2文目を「つまり?」で言い換えた選択肢を選ぶことになります。

ただ、この文では、いまいち具体的にイメージがわかない可能性もあります。

そんな際に心強い味方となってくれるのが、具体例担当の for example

あらためて、この主張についての分かりやすい説明が繰り返されるはずですよ!

 

2文目の続きに耳を澄ませることで、「CO2が放出されないようにするためにも、

海洋沿岸域を守る必要がある」という主張であることが分かるかと思います。

 

主題たる「ブルーカーボン」の「保全」が必要という主張は、

問題用紙の「状況」や「What is ~?」から、そもそもの主たるテーマそのものでしたね。

 

ただ、選択肢3との判別に迷うケースもあったかと思います。

講義に何度も登場する coast という語句が最大の聞き取りポイントになったはずです。

特に、第3段落の主張部分でも、主語や保全対象の目的語として、はっきりと ocean coasts と出てきますね。

 

ちなみに、英文と選択肢とでは、下記のような言い換え表現が見られますので、思考転換が必要です。

「it is necessary to~」「must be~」 –>  should be

「to prevent~」 –> 「to avoid

 

問33について

ここも問32と同じように、講義全体の流れに一致するものを選ぶという視点が大事ですね。

つまり、最初の英文の問題提起や最後の結論・主張をふまえて、正解文を選ぶことに。

そこに講義の続きグラフから判断できる面も加えて、総合的に判断することになります。

 

このグラフのタイトルにもあるように storage の話をしていますので、

release(放出)について述べている選択肢1と2はそもそも対象外に。

選択肢3と4とで迷うと思うのですが、ここではぜひそもそもの主たるテーマを思い出したいところ。

この講義の主役はブルーカーボンでしたね。

 

また、講義前半のワークシートの表を見て思い出してほしいのですが、

storageについては、ブルーカーボンが優れており、蓄積年数も長いことが述べられていましたね。

だからこそ、このブルーカーボンの危機に対し、これを守る必要性があるという講義の主張でした。

これよりも、グリーンカーボンである tropical forests が storage として ideal であるという結論は

講義全体の内容からしても不適と判断したいところです。

 

この内容一致問題では、もし迷ってしまった際には、

ぜひそもそもの主題主張などを思い出して、これに沿う形で判断してみると良いと思いますよ。

 

第5問は、まったくつかみどころがないように見えましたが、こうした構造が見えた形です。

ただ、今の段階ではあくまでも令和3年度分に限る分析ということになります。

今後もこれが絶対に続きます!だからこれで大丈夫!とは言えないところが何ともつらいです…。

とにかく、受験生の皆さんが一年かけて対策してきたことが

十分に生かされる試験内容であることを祈る気持ちです。

 

それにしても、もっと早くお伝えしたかったのですが、こんなに遅くなってしまいました。

実は仕事の都合で、今回、第6問までは手掛けられそうにありません。無念…。

 

共通テストまで残りひと月あまり。

どうか体調管理に気を付けて、思う存分、力を発揮できることを祈っています!

 

がんばれ、受験生!